SynologyのNASにメールサーバーを立ててみた
前回の記事
順調に稼働していたと思われたRPAによる自動化ですが??
メールチェックの頻度が高いのか、数時間程度回しているとメールサーバーから着信拒否されて、エラーで止まってしまうようになってしまいました。
メールサーバー激おこぷんぷん丸です。あんまりやりすぎるとアカウントが止められるということもありえなくはないので、そそくさと身を引きます。
そもそもなんでメール&RPAで面倒くさいことをしているのかといえば、できるだけリアルタイムにデータを反映させたいからです。
iPaaSではOutlookのカレンダーには非対応で、Googleカレンダーに対応しているところが多いです。ですからまずIFTTTを用いTweetをトリガーにして、Googleカレンダーに転載して、それをOutlookでiCal形式でダウンロードすれば一番シンプルで手っ取り早いのですが、しかし、iCal形式のデータがOutlookに反映されるまでには数時間から1日程度かかるので、せっかちな人間にはだるいわけです。
そこで自前のメールサーバーです
他人のメールサーバーを使えないなら、自前のメールサーバーを立ててしまえばよくない?早速ネットでWindowsで使えるメールサーバーを物色。
ところが意外とシェアウェアが多く、結構なお値段をぼったくられることが判明しました。無念。
じゃ、NASで。
幸いにも私はsynologyのNASを使っていて、ライセンス数は限られるものの、メールサーバーを無料で簡単に立てることができるのでした。
本当は全部NASで完結させたい。Dockerも動くしpythonも走る。(pip使えないしdocker-composeもいじれないけどね)だけど私の力量では無理なのです。誰かたすけて。
で、パッケージをダウンロードしてきましたが、
まあ確かにDDNSではタイミングが悪いとメールを取りこぼしてしまいますが、原理的にできないわけではないので、勝手にどこか別のサービスからDDNS対応のドメインをもらいます。
今回はdynuで無料で取得しました。NASの設定の方では受付けましたが、Dynuの方でDNSレコードを自由に編集させてくれないので使用を断念。
しかたがないので今度はバリュードメインで安い適当なドメインを取り、AレコードとMXレコードを追加します。
ゼロ円ドメインあざっす更新料を払うかどうかはわからないけどね!
バリュードメインの場合DiCEでAレコードを書き換えることができるということですので、オンボロPCの方で巡回させます。
おっ実態はDDNSですが設定できました。
無駄に短いメールアドレスを生成
適当にSMTPとIMAPを設定してコントロールパネルからポートを開けていきます。
サーバーとウイルス対策エンジンがメモリをモリモリ食べてしまい、勝手に落ちてしまいます。なおメモリの増設は可能ですが、純正品をつけないとエラーが出るらしく、純正品を買わざるをえない。DDR3の4GBのメモリひとつ1万円也。
セキュリティに関する設定の状況も表示してくれるので安心ですね
設定はこんなものでしょう
送受信していきましょう
まずは受信から。当たり前ですがIPアドレスがDiCEで正しく更新されていれば基本的に届きます。別にこれで問題なくRPAで処理はできるので終わりでもいいのですが、問題は送信です。
まあ一応ドメイン取ったので送ってみたいじゃないですか。ねえ?
私が中学生か高校生くらいの時には、メールアドレスなんて偽装し放題だったんですが、最近はかなりセキュリティが硬いです。急に取得したドメインで、突然立ち上がった新規メールサーバーから送信しても誰も信用してくれません。
それでmailgunを通すとよいと小耳にはさんだのでmailgunを中継させることに。月1000通まで無料で送れるようです。
アカウントを作ったらドメインを追加して
TXTレコードを指定の通りに設定します
受信は自前のサーバーでやっているのでMXレコードは変更なし。 トラッキングがしたい場合はさらにCNAMEを設定する必要があるということです。
Mailgunのサーバーを指定して、
無事outlook.com宛に送れましたね。